2018年、2019年は、墓地でも台風被害が多くあった。
特に多いのが、塔婆が風にあおられて塔婆立が倒れ、墓石を傷つけてしまったもの。
特に、お隣の墓所に倒れてしまった場合は、自然災害とはいえ、できるだけ早く対応しなければならず、お寺のご住職や、担当石材店様や、お施主様との話し合いになるケースも有る。
被害を受けた相手方が、建て替えや、取り替えを望まれても、そこまではなかなかできない。
そこで、修復師の出番である。
できるだけ、早く。
できるだけ、傷や欠けが目立たなくなるように。
そして、施主様のご負担が少なく済むように。
一度にまとめて受ける補修は、一箇所だけの作業代よりもリーズナブルになる。
今回の例は、2件分合わせて12箇所の作業となった。
【施工内容】
欠損箇所の石種、状態によって使用する補修材を使い分ける。
硬化を確認後、着色によって周囲との違和感をなくしていく。
理想は全てクリーニングしてから補修作業としたいが、ご予算の都合で該当箇所のみ洗浄。
クリーニングを実施する理由は、周囲の汚れに合わせて着色することは避けたいからである。
(将来、全体クリーニングを実施した際に、補修箇所が目立ってしまう為)