担当石材店さんから飛び込んできたご相談。
現場で目にしたお墓は、建立から相当年数が経過したお墓の竿石部分に亀裂が入り、今にも崩落しそうな状態。
立ち会われていた施主様から、
「自分の代で祖父のお墓をダメにしていくわけにはいかない。どうしても引き継いでいきたいのでなんとか補修をしてください」
と懇願された。
このような亀裂の場合、亀裂の内部がだいぶ傷んでいて、隙間を埋めれば良いというものではない。
その場で、弊社で対応できる方法をご提案させていただき、施主様、担当石材店様にご了解を得た。
古くなったら新しく建て直す、という方法も選択できる状況であるのにも関わらず、御祖父様への想いを叶えるために、慎重かつ大胆な、弊社にとっても大切な作業となった。
【施工内容】
古くなって、カビやコケなどが根深く繁昌したお墓を、除菌を中心に丁寧にクリーニング。
あわせて、崩落しそうな部分を敢えて取り外し、除菌洗浄しながら風化により脆くなってしまった部分を除去。
同様に、石塔本体の脆く弱くなってしまった部分も丁寧に除去。
再度接着し、隙間には石材の補修、補強に適した材料を充填、成型。
乾燥時の石材に合わせて着色して風合いを調整。
最後に、
風化の原因となる雨水からお墓を守るため、
自然な仕上がりのコーティング剤を塗布して完了。
その間、広い墓所内全ての墓石と外柵をクリーニング&コーティング施工したので、墓所全体が清々しい空間となった。
施主様、担当石材店様にも大変喜んで頂き、スタッフ共々胸をなでおろした作業であった。